太陽光発電実験室 ~太陽光発電システムに陰がかかったらどうなるの?
例)モジュール1枚の電圧が25V、流れる電流値が5Aと
仮定すると このストリング電圧は25V×7=175V
出力は175V×5A=875W
通常、直列につながっているストリングの一部に陰がかかった場合、そのストリング全体の出力が低下します。
例)陰のモジュールの電圧が15V、流れる電流値が2Aと
仮定するとこのストリング電圧は25×6+15=165V
出力は165V×2A=330W
陰のかかったモジュールは、電圧が低下する傾向にあり、また電流は減少する。
ストリングを流れる電流はこの減少した電流に均されることになり、ストリング全体の出力低下につながります。
【Tigo社の監視装置(マキシマイザー)を設置した場合】
例)モジュール1枚の電圧が25V、流れる電流値が5Aと仮定するとこのストリング電圧は25V×7=175V、 出力は175V×5A=875W
ところが、Tigoの監視装置を設置すると陰がかかったモジュールが存在しても周囲のモジュールは影響を受けることがありません。
例)陰のモジュールの電圧が15V、流れる電流値が2Aと仮定する。陰のないその他のモジュールは影響を受けないために電圧は25V、電流値は5Aのままである。このストリング電圧は25×6+15=165V出力は25×6×5+15×2=780Wとなる。
【まとめ】
陰のない場合 | 通常のストリング陰の場合 | Tigo設置のストリング陰の場合 | |
出力 | 875W | 330W | 780W |
比較 | 37.7% | 89.1% |
上記のように、Tigo社の監視装置を設置することで陰の影響を受けにくいシステムを構築することができ、また、陰による損失を防ぐことができる。
上記は理論値である。学院では、Tigo社の装置を設置することでモジュール毎の出力、電圧、電流を確認することができるためにいくつかの実験を試みた。
その結果をご紹介するに当たって、上記のようなTigo社の特性と通常の場合の陰による影響をご理解いただいた上で実験の結果を見ていただくようお願いします。
太陽光実験室 ~陰の影響① クラスタ遮蔽 はコチラから
太陽光実験室 ~陰の影響② クラスタ遮蔽 はコチラから